「日本語ひろば」でトヨタ産業技術記念館を見学
日時 :2016年12月4日 午後1時~3時
参加者 :日本語ひろば学習者 10名 ボランティア15名
名古屋市西区にあるトヨタ産業技術記念館に行きました。今は自動車の製造・販売で有名なトヨタですが、創業当時から現在までの開発の歴史をわかりやすく展示している記念館です。
当日は、豊田自動織機の加古さんがご案内くださるガイドツアーということで大変ぜいたくな見学会となりました。
まず、加古さんよりセミナールームにて15分ほどビデオ映像を交えて、記念館全体のご案内とこの記念館が設立された経緯をお聞かせいただきました。
そして、いよいよ館内へ。
創業者の豊田佐吉翁が開発し、世界特許を取得したというG型織機、そして画期的な発想により完成した環状自動織機など・・・。また、欧米の産業革命に何とか追いつこうと、生産性を上げるための工夫と将来につながる企業哲学を聞かせていただき、大変な苦労とドラマに感動するばかりでした。
そして、もちろん自動車産業の歴史も。その時々の最新技術について、自動車製造へ進出した当時から続く企業理念とともに、車のスケルトンモデルを見ながらの説明は、とても分かりやすく、あっという間に時間が過ぎてゆきました。
外国人の学習者さんたちは、加古さんの説明にいちいちうなずき、随所に質問を繰り出し、興味深げに館内を見て回っていました。
特に、綿花の綿を紡ぎだんだん糸となっていく過程や、「止めたいときに止まり、動かしたいときは動き続ける」自動織機の横糸の自動切換えや縦糸が切れた場合にすぐきちんと止まる仕組みには、外国人の皆さんは目を輝かしながら、加古さんの説明に聞き入っていました。
2時間ではこの記念館を見て回るにはとても短く、すべてを見て回ることができないのは残念でしたが、外国の方たちが日本の技術の歴史の一つをトヨタという有名な企業を通じて理解してくだされば、とても有意義な一日だったと思います。